今日は、一つ変わった同窓会の様子を、やわらかエッセイ「旅日記風」にまとめたので、紹介したいと思います。 私は、40年の会社生活を全て電気関係で送ってきたが、後半の20年は、特に、業界活動に力を入れてきたお陰で、ライバル会社にも気の置けない友人が多い。 平成13年2月に無事会社を卒業し、家で毎日「ひま」している10月の初め、関東の大手電機メーカーM社の友人河島さんから電子メールが入った。「*同窓会へのお誘い:佐藤さん。4人で同窓会しませんか。他のメンバーは、T社の高林さん、S社の土田さん。レンタカーによる3泊4日の山陰珍道中。予算は割り勘、成り行き次第。(友人名は全て仮名)」 松江で、業界の総会(会議・研修会)があるので、総会終了後、宿だけ予約した上で、出雲・境港・米子を、思いつくまま・気の向くままの気楽な旅をしようというものだった。予算の不透明なのが少し気になったが、1も2も無く快諾。喜んで参加することとした。 第1日目(木) / 業界総会・会議。天気は快晴。 |
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明日に期待して、仕方なく買ってきたワインを飲む。女ッ気は無し。 第3日目(土)/ 美保関・境港珍道中、天気は快晴。 玉造国際観光ホテル。起きると先ず、ゆかた・下駄履きのまま、車で玉造温泉まで大露天風呂(同ホテルの本館)に入りに行く。朝日の中の大露天風呂で泳ぐ。 20m×30m位か。滝もあり水量豊富で非常に風情がある。庭園も良い。一同思わず「本館に泊まりたかった」 遅い朝食を済ませ、ゆったりとした気分で出発。 松江を抜けて日本海の海岸線をたどり美保関へ。美保神社。地蔵岬灯台で”いか”の買い食い。ケーブルカーで「関の五本松」へ登る。松も今は3代目。 土田氏が、携帯電話で盛んにホテルと連絡。皆生温泉でコンパニオンを2名予約。昨日の”さざえ婆あ”の話し振りから若い芸子は居ないと見切ったのか。 昼食は、境港駅ビルで海の幸をふんだんにとって満喫。 境港”水木しげるロード”800mを散策。商店街の道の両側に「ゲゲゲの鬼太郎」他80余体のブロンズ像。子供の視点で作ってあるのが気配り。神戸ベーカリー(主人、特に名前表示:鈴木喜多郎)で”夜の仕掛け”の妖怪パン(「猫娘パン」を「砂かけ婆あパン」)を買う。 「うみとくらしの資料館」で見事な魚の剥製を見る。 土田氏商売忘れず。「境港さかなセンター」で魚介類をいっぱい仕込み、宅配便で送る。(土田氏は、S社のサラリーマンでありながら、且つ何社も経営する大社長。S社のサラリーは、全て税金で消えてしまうとか。) 午後6時頃に皆生温泉ホテル清風荘に到着。 7時、米子出身のコンパニオン2名来る。仲居も入れて7人で乾杯。コンパニオン2人に対して土田氏曰く、「30代前半と20代後半だろう。経験で直ぐわかる」。2人に、ジャンケンで「猫娘パン」を「砂かけ婆あパン」の取り合いをさせる。”猫娘パン”と”金満家の土田社長”の話で大いに盛り上がる。ビール3ダースがあっと言う間に空になる。9時、”猫娘達”がパンを大事そうに抱えて帰る。 9時過ぎ、ホテルの中は満員につき、温泉街へカラオケに行く。3軒並ぶ左2軒は超満員の盛況なのに、何故か1人も入っていない1軒の店を覗き、1人5,000円歌い放題・飲み放題で交渉成立。我々は”招き猫”か、暫くしてこの店が満員になる。土田氏は運転の疲れからか、暫くしてホテルに帰る。高林氏もナビゲーターの疲れからか、3/4は睡眠。めっきり腕(のど?)を上げた河島氏と佐藤の2人で殆どマイクを独占状態。目が覚めた高林氏も数曲。帰り際に、ママの馴染の男性から「貴方達はプロか」とは、何と心地良い響きだったことか。 第4日目(日) / 米子珍道中、岐路へ。天気は快晴。 睡眠も十分取れ、元気回復。ゆっくりと朝食をとり、ホテル清風荘出発。 先ず、昨日見残した「アジア博物館、井上靖記念館」に向う。広大な敷地と、モンゴル・中国・ペルシャの逸品を隠岐島出身ダイニッカ横地社長1人の財力で集めるとは凄い。 米子の鳥取大学近くの公園で子供祭り、又”いか”の買い食い。米子駅近くのホテルで昼食。バンパーを”こつん”したレンタカーを黙って返す。 2泊3日の「”笑いと美味いものと美味しい酒”の山陰散策の旅」で大満足を胸に、米子駅から”スーパーやくも号”、岡山駅から”のぞみ号”と乗り換え、帰途へ。変わった同窓会に誘ってくれて、ほんとに有難う。 (山陰散策の旅。平成13年10月11日〜14日)
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