総    会

“総会”と言うと、一般的には、毎年6月、テレビなどで大々的に報道される“株主総会”を思い出される人達が多いのではないでしょうか。

ここでは、そんな大それた総会ではなく、東京を離れて国内景勝地などで開催される年1回の業界の会議について述べてみたいと思う。

業界の会議は、一般には、国際基準への国内意見の統一など利害が一致する内容が多いはずであるが、かつては、日頃のライバル社意識が強すぎるためか、建前論議に時間を費やしたり、些細な事案で険悪な雰囲気になることも多かった。その度に、調整に手間取り無駄な時間と労力を費やした。

そんな時、場所を換えて酒でも飲み交わしながら、腹を割って話し合ったら、建前ではなく、本音の良い論議が出来るのではないかとの提案が出された。それが外部開催会議つまり“総会”の始まりだった。

第1回は、もう二昔以上前のことになるが、確か伊豆の大島で行われた。行き帰りの狭い船内での数時間が、委員同士の親近感を増し、それ以来、会社間のわだかまりも無くなって、その後の会議の質と効率が格段に向上した。

今年も、J工業会の委員会の“総会”が7月中旬に鳥羽で開かれ、私も客員で参加した。多くの東京組みは、名古屋を経由し新幹線・近鉄経由で、私達数少ない関西組みは、大阪から近鉄で会場に集合した。

久し振りに参加した業界の総会は、今後の国の基準を左右するような、かなりハードな内容の論議が行われた。その分、会議が終わり、くつろいで入る温泉の湯船は、本当に日頃の疲れをいやしてくれる心地良いものであった。

翌日は、朝早くからバスで伊勢神宮へ移動。J工業会の委員会の今後の安全と繁栄を祈祷してもらった。日頃いつもリラックス気味の土田委員長も、この時ばかりは緊張の面持ちで、代表してお札を受け取っていた。

業界の総会が終わると、例年であれば、伊勢志摩散策の旅(珍道中)へと、続くのである。生憎今年は、私とS社土田氏以外は、T社高林氏が日本お笑い学会の会合、M社河島氏が自宅の上棟式、V社本木氏がゴルフコンペと都合がつかず、残念ながら楽しみは来年へと繰り越すことにした。それにしても、我が友人達は、公私共にお忙しい面々である。


委員会の安全と繁栄を祈願してもらった伊勢神宮の本殿(内宮)
(2003年7月)








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