高 校 ク ラ ス 会

昨年11月、ほぼ40年振りに参加した伊豆の高校クラス会で、幹事の佐竹君(仮名)に突然言われた。

「来年は、君が幹事をやってくれ!」

関西に住んでいるのは、京都の池谷君(仮名)と大阪の私だけである。

「池谷さんと一緒なら、又、皆さんが関西まで足を運んで頂けるなら良いですよ。」

“京都の紅葉を見たい”という級友達のために、池谷君と一緒に計画を練ることとなった。と言っても、京都を(大阪さえも)良く知らない私としては、完全に池谷君頼みである。

池谷君の計画を見せてもらって驚いた。今まで、かなり大雑把な人物だと思っていたが、計画は繊細かつ綿密である。本当は、これが池谷流のやり方らしい。

一度や二度は京都を訪れた経験があるだろうから、有名な寺院・仏閣は避け、しかも印象に残る古都を体験してもらおうというものである。

“11月の紅葉の時期を選んで、@桂離宮を見る、Aトロッコ列車・川下りで、嵐山の紅葉を見る、B湯葉料理、湯豆腐料理、精進料理を食べる、C宿坊に泊まり、朝の座禅と法話を体験する”・・・・など。

よう京都人、流石〜。私では、こんな案はとても考えられない。次の内容以外は、一も二も無く賛成した。

*桂離宮を、3ヶ月前に、しかも4人単位で申し込む。11月の紅葉シーズンは、抽選で外れる可能性が有るだという。“そんな当るかどうか分らんものは、外したらどう!”と言ったが、どうしてもやるのだと言う。

*“宿坊は、部屋の広さが全て同じで、取れる数も少ないから、男女一緒にする”と言う。“山小屋じゃ有るまいし、駄目だよ”と言うと、“男子校に来るような女なんか男と同じだから一緒で良い”などと言う。・・・流石に、これには強力に反対した。(後から考えると、女性2人は1部屋を占領、これに比べ、男性は、2部屋に10人が押し込まれる羽目になった。出来ることなら池谷君の言うとおりにしたかった。)

その後も、木目細かさが、池谷流である。

先ず、6月に見学場所・食事のアンケートから始めたが、選ぶ内容が結構多く、かつ複雑である。8月1日には桂離宮見学の申込みに行った。クラス会は、11月だからと言って、確定していないメンバーも気にせず、どんどん申込書に書き込む。・・・

何か有る都度、私やメンバーに舞い込む電話・ファックス・手紙・E−MAIL等は数知れず。

私も、桂離宮、宿坊、懇親会場所、嵐山、嵯峨野など3回の京都下見に付き合う。

今回は、48名中12名(内女性2名)の参加があった。高校地元の鶴岡市から3名、首都圏から7名、我々関西組みが2名である。遠隔地でもあり、4〜5名かなと思っていたので上出来である。残念ながら前年幹事の佐竹君は、クラス会2週間前に病気に罹り、欠席。

クラス会は、桂離宮も全員抽選に当り、又好天に恵まれたこともあって、非常に好評だった。

第1日目(11/15):9時頃から、2〜4名の4班に分かれ、別々に桂離宮、修学院離宮、仙洞御所などを見学。紅葉は期待を裏切ったが、古代日本建築の美は堪能できた。

午後6時、梅小路公園内の湯葉料理レストランで懇親会。鶴岡組の人達と何十年振りかで再会し、旧懇を温める。夜、宿坊西本願寺門徒会館に宿泊。


桂離宮:
回遊式庭園と数奇屋風建築物(松琴亭)


第2日目(11/16):8時半に宿を出る。池谷ツアーコンダクターの名解説で、壬生寺、八木邸など新撰組ゆかりの地を見て廻る。今回はゆったりと見ることができたが、NHK大河ドラマが始る来年は、さぞかし混雑するだろうと思われた。

京福電鉄で嵐山に移動。嵯峨野を散策。好天の日曜と言うことも会って、路は満員電車並みの混雑振りである。“気をつけてよ”と言ったのに、山川女医さん(仮名)が2度も迷子になる。何れも程なく探し当てたが、更に年をとると思いやられる。

国指定文化財の大河内山荘(大河内傳次郎の旧別荘)では、少し高地にあるせいか、温暖な今年でも綺麗な紅葉が見られた。世界文化遺産の天竜寺で、昼食に精進料理を食べる。

大河内山荘:
松林の合間に見える紅葉


皆さんに喜んで頂いた2日間のクラス会も無事終了。来年、高校地元の鶴岡市での開催を約束して終了した。

私はと言えば、最後まで池谷君に頼りっぱなしの幹事であった。



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