胃 腸 病 院

5月に、OB会だの、同窓会だのと飲む機会が多かったのがたたったのか、6月に入ると急に胃が痛み出した。かかり付けの医者で胃薬を貰って1週間ほど飲んでみたが、余り良くならない。再訪すると、医者は自信なげに言った。「佐藤さん。未だ痛むようなら、一度どこかで胃の透視をして下さい」と言って、又 同じ薬をくれた。

実は、30数年前にも同じ様なことがあった。その時は、会社の友人が、「佐藤さん、胃は、若しものことがあるといけないから、やはり権威のある病院が良いよ」と言って湯川胃腸病院を勧めてくれた。当時から、大阪では有名な胃腸病院であり、院長はノーベル賞湯川博士の親戚とのことであった。

色々考えてみたが、今回もやはり、同じ胃腸病院を訪ねてみることとした。

前回、胃腸病院に行ったのは、かなり前のことなので、記憶も薄れがちであったが、今でも覚えていることが3つある。

1つは、受付で保険証を出したが、「うちは保険が利きません」と、にべも無く断わられたことだった。かかった費用は、当時の給与1か月分に相当するもので、私にとっては、かなりの負担だった。

2つは、初体験の胃カメラが苦しかったことである。当時の太い管(直径10数ミリ)が、なかなか喉を通らず、大の男3人掛かりで抑えつけられ、やっと撮り終えることができた。結果は、胃炎であり、心配するような悪い病気は見あたらかったが、それ以来、喉の調子が良くなく、風邪をひきやすく(?)なったような気がする。

3つは、湯川院長の調合してくれた薬(1週間分)が非常に良く効いたということである。“高く付いたが、価値があったなあ”という思いだった。

30数年ぶりに、訪れた胃腸病院はすっかり様変わりしていた。場所は、同じだが、近代的なビルの中で、多くの医師、技師、看護婦たちが忙しそうに立ち働いており、外見的には専門病院というより、総合病院のようであった。

第1に、今回は“保険が利いた”。お陰で、費用も他の病院並みであり、有り難かった。

第2に、胃カメラだけでなく、最新の医療用測定機材をそろえていた。因みに、今回は、胃カメラ(直径数ミリ)、超音波診断、血液検査、尿検査、便検査の5種類を行った。他にCTスキャンなどの機械も備えていた。

第3に、若い医師が診察し、医療用測定機による検査結果をもとに、数種類の薬(1週間分)を処方してくれた。薬の説明もあった。

結果として、今回も、30数年前も、胃炎であったが、何れもしても、直すのは医者の処方する胃薬である。

今回の診断は、最新の医療用測定機を駆使したものであった。しかし、薬の効き目は30数年前に院長が処方してくれた職人技の診断に軍配が上がった様な気がした。私自身の回復力・免疫力が落ちてきたとは言え、前回は、1週間でほぼ完治したのだが、今回は、一ヶ月以上かかりそうである。

胃が何週間も完治しない様子を見て家内曰く、「この際、チャンスだと思って、減量して出てきた腹をへこますのに挑戦したらどう!」



* お互い暴飲・暴食は慎みましょう



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