花    火

夏の夜の風物詩といえば、何と言っても“花 火”である。

暗闇や夜空で輝く赤・黄・緑の光の点滅は、それだけで幻想の世界へ誘ってくれる。

子供の頃は、村祭の夜の線香花火であったし、親になってからは、海水浴で子供と楽しむ夜の海辺の線香花火であった。

又、夜空に広がる打ち上げ花火の“音と光のファンタジー”には、なんとも言えない感動を覚える。只、打ち上げ花火は、近くで見たことがなく、一度は近くで見たいと思っていた。

今年の夏、思い立って、花火の見学ツアーに参加した。

敦賀市・気比の松原で、毎年お盆に行われる“とうろう流しと大花火大会”である。

ツアーに参加して驚いた。私が参加した阪急交通社では、大型観光バス11台(枚方(ひらかた)1、大阪6、京都2、姫路2)を仕立てて、総勢600人が参加するのだと言う。往ってみると、他に10数社の観光バスがきていた。又、敦賀駅やマイカーの郊外駐車場からは、シャトルバスがひっきりなしに発着していた。

日本人の(関西人か?)花火好きは、相当なもののようである。

朝9時30分、大阪・枚方市を出発。快晴で、暑くなりそうである。途中、長浜などを見学して、午後5時半頃に敦賀市の団体専用駐車場に到着した。バスを降りる時に、花火見学用のビール・おつまみセットが渡される。

花火会場の気比の松原まで、約10分ほどガイドに連れられて歩く。会場入口で、灯篭と座席指定券を受け取る。会場は、団体専用の座席(パイプ椅子)がぎっしりと砂浜を埋めていた。流石、ヒト・ヒト・ヒトの凄い人数である。


・・・・・(観光客用の砂浜の座席)

午後7時15分、市長の挨拶に続いて、お坊さんの読経が流れ、“とうろう流し”が始まる。ガイドの案内に従い、バスの号車毎に並んで海辺まで進み、灯篭を流す。全部で6,000個だそうである。海岸一面に並べられた席の使用料と1個500円の灯篭代をたせば、市の観光協会の収入も相当なものだ などと余計なことを考える。


・・・・・(とうろう流し)

午後7時30分、海上から花火の打ち上げが始まった。夜空に広がる“音と光のページェント”を真近かで見る体験は素晴らしいものであった。
午後8時30分までの1時間、ビール片手にほろ酔い機嫌で、12,000発の花火を堪能した。



・・・・・(打ち上げ花火)


・・・・・(水中花火)

帰りは大変だった。駐車場まで凄い人の波に押されながら、30分かかって、やっとバスにたどり着く。午後9時、今夜のホテルが遠いのと、道路の混雑が予想されるので直ぐ出発の予定だった。

ところがである。迷子がでた。近くの交番から連絡があり、オバさんを1人預かっているという。1時間余り遅れて、車で駆けつけた。バス1台を1時間以上も待たせた河内のオバさん(60年配)は、お詫びの言葉一つ言わず、“地図を持ってなかったから”などと他人事のような言い訳をした。

お陰で、金沢市内のホテルに着いた時は、夜中の12時を回っていた。

翌日は、台風15号の余波を受け、雨模様の中を金沢市内の見学。途中、みやげ物屋などに寄りながら、午後9時半、土砂降りの枚方に着いた。

バスの遅れや翌日の雨などハプニングは有ったが、初めて真近に見る打ち上げ花火は、当日の天候にも恵まれ、十分満足のいくものだった。




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