カ ラ オ ケ

大阪の南(みなみ)で、会社時代の友人と十数年振りに出会った。

近くで酒でも飲みながら、昔に返って懐かしい話でもしようということになった。

しばらく、話している内に、“カラオケで歌おう”ということになり、夫々、1曲ずつ披露した。昔から歌自慢の友人は、すかさず憎まれ口を言った。

「暇になったら、お前も少しは歌が上手くなったじゃないか」

実は、“カラオケ”と言う言葉を最初に教えてくれたのは友人である。確か、昭和50年(1975年)頃だったと思う。ステレオの工場で営業の仕事をしていた友人は、新しいレコードを見せながら言った。

「今度、ステレオの販促(はんそく:販売促進のための付属物)にカラオケのレコードを使うことになったんだ。」

“カラオケ”が分らず、いぶかる私に対して、“オーケストラをバックに歌った歌”から“歌”を除いたレコードだから、“空(から)オーケストラ カラオケ”なのだと教えてくれた。私はといえば、当時、カラオケが流行っているわけでもなく、そんなレコードを付けたくらいで、本当にステレオが売れるのかなと思った。

その後のカラオケの進歩と隆盛は、ご存知のとおりである。

資料によれば、昭和46年(1971年)に誕生したカラオケの機械は、昭和53年(1978年)頃カラオケテープ(8トラック)全盛期となり、昭和57年(1982年)には絵の出るカラオケ登場、昭和62年(1987年)にはカラオケボックスが普及、平成4年(1992年)には通信カラオケが登場して今日に至っている。

また、“カラオケ”も世界共通語と言われるほど全世界に普及した。

最近は、歌のジャンルが違うとはいえ、若者だけでなく中高年層までも“カラオケ”が隠れたブームになっているらしい。カラオケファン向けに、名の売れた歌手の新曲が、毎月次々と発表されている。

カラオケは、気分転換するのに最も手軽な娯楽といえます。 歌自慢の人でなくても、機会があれば、気軽にカラオケで歌ってみてはどうでしょうか。

それにしてもカラオケ好きの大阪のオバチャンは凄い。
今年の大阪新歌舞伎座での細川たかし新春公演(芸能生活30周年記念)では、50年配後半の女性が、ご主人が必死に止めるのもきかず舞台へ駆け上がった。
しかも 座興とは言え、新歌舞伎座で聴かすのはおこがましいと思える歌唱力で、細川たかしとデュエットの ”裕次郎の銀恋(ぎんこい)”を、フルオーケストラをバックに堂々と歌いきったのには恐れ入った。



(カラオケで気軽に歌ってみませんか)



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