南紀熊野の旅

高林氏、河島氏、土田氏と私の4人で行くレンタカーでの“気ままな旅”シリーズも、早いもので今回が4回目である。
高林・河島 両氏も、昨年 T社・M社を無事卒業し、私と同じく、KN社(厚生年金)へご入会となった。
残る現役は、S社 土田氏だけである。もっとも土田氏の場合、S社を卒業しても、土田社 社長は生涯現役である。

*6月末、土田氏からメールが入った。

「気ままな旅のお誘い : 今回は熊野古道ということで、和歌山駅集合としました。

第1日目 13:10 JR和歌山駅集合 和歌山市内及び醤油の故郷等を見学します。
・・・・・・・・・・高野山から龍神温泉(泊)まで、約70Kmほどのドライブです。
第2日目 熊野大社まで 180kmほどのドライブとなります
・・・・・・・・・・龍神温泉→中辺路町(熊野古道)→南紀白浜→那智勝浦→熊野大社→熊野市(泊)
第3日目 伊勢又は賢島まで 100Kmほどのドライブとなります
・・・・・・・・・・ざっとこんな予定で手配をしておりますが、1泊目をどうするか考えあぐねております。
・・・・・・・・・・
理由としては、花がないのがちょっと気になります。」

*3日後 : 訂正あり。「宿屋が南紀白浜と那智勝浦しかとれません。伊勢市には、レンタカーリース店が無いので車を返せません」
・・結局、高野山・龍神温泉・伊勢神宮はあきらめ、最終日の行き先も松阪市とした。

*旅の3日前 : 「体調を整えて待機しております。今週は1日しか飲みに行っていません。」

7月16日、いよいよ“気ままな旅”が始まった。


第1日目(土)/和歌山・白浜の旅。天気は快晴。

10:30 家を出て、13:00 JR和歌山駅着。 久し振りに3人と再会する。
駅近くの食堂で、少し遅い昼食をとり、いよいよ“気ままな旅”の始まり。

いざ、レンタカーで出発と思ったら、土田氏、
「 わりい、わりい、 JR和歌山駅と南海和歌山市駅を間違えた 」 だと。

折角、JR和歌山駅前にあるリース店を尻目に、3Km以上離れた南海和歌山市駅リース店までタクシーで移動。
最初からハプニングの連続を予感させる旅の始まりである。

リース店で、小型車を申込む。
受付穣、何を勘違いしたのか、15人乗りミニバスを出してきて、すました顔で“どうぞ”。
知らん顔で、ミニバスで出発したらどうなったのか。ハプニングは、更に続きそうである。

運転手土田氏。ナビゲーター高林氏。今回は、カーナビ付き車でもある。

最初に、和歌山市内の近代美術館に向かう。
パリに2度留学した川口軌外(和歌山出身)の油絵10数点の画風の変遷が印象的だった。
和歌山城が直ぐ横にあったが、時間の関係上見学を諦める。

土田氏のたっての要望で、海南市黒江の紀州漆器専門店と紀州漆器伝統産業会館に寄る。
土田社の和風の店で使う業務用の漆器の椀や盆が欲しいのだと言う。
業務用だと、漆の強度が問題であり、完成・調達にも、半年ぐらいかかるとか。1個10万円以上とのこと。

海岸沿いの42号線をひた走る。
途中、紀州南部の南高梅を晩の酒の肴として買う。

途中、道が少し混んだが、予定通り17:00に、南紀白浜の今夜の宿に到着。
天候に恵まれ、先ずは幸先の良い旅を祝して、宿で白浜の魚介類を肴に、風呂上りの乾杯。

腹ごしらえを終え、宿お奨めの “ クラブ京子(みやこ) ” に行くこととする。
ロビーでマスターに、場所を確認した後、

土田氏 「 マスター、この近くで危ない場所を教えてよ 」

しばらく考えて、マスター 「 ココとココ、この辺とこの辺、です 」

土田氏 「 マスター、それじゃあ、京子(みやこ)以外は全部危ないじゃないの 」

マスター 「 実は、わたし飲めませんので 」(*本人は、行ったことが無い)

そばで、女将大笑い。

5分ほど歩いて、クラブ京子(みやこ)の扉を開ける。
「 あ、先程のお客さん 」  何と、ママは、宿の座敷で食事の世話をしていたお姐さんだった。

行った時は閑古鳥だったが、直ぐお客が入り出す。酒とカラオケで盛り上がる。
ママが、我々のカラオケを称して曰く、「 上手すぎて、面白く無い 」。
1人で運転してきた土田氏は、流石に疲れたのか、終始 椅子で横になっていた。


第2日目(日)/熊野世界遺産の旅。今日も快晴。

朝食後、直ぐ出発。紀伊半島を、内陸へ向かって熊野本宮への道をたどる。

運転手は、今日も土田氏。
免許取立ての河島氏に「少し、運転してみない」と言ったが、 “ 若葉マーク ” が無いとかで断わられた。
運転に自信のある高林氏、何故かほっとする。

朝1番に、開運・厄除霊場の救馬渓(すくまだに)観音に寄る。山頂でカワラケ投げをする。


(岩をくりぬいて作った救馬渓観音の建物


311号線 ( 熊野街道 ) を快調に飛ばし、中辺路町へ。

熊野古道展示館を見学し、熊野古道を少し散策する。


中辺路町の世界遺産・熊野古道の入口の石碑



時間の関係上、直ぐに又、車上の人となる。

次に、熊野本宮大社へ到着。世界遺産の登録もあり、参拝・観光客で溢れていた。

熊野本宮大社の石段の上り下りで、結構汗だくになる。

こうなれば、一風呂浴びて昼めしのコースである。

本宮温泉郷まで車で行き、川湯温泉、湯峰温泉と見て回ったが、結局、渡瀬温泉にした。

お得な、 “ 露天風呂 + そば定食 = 1,500円也 ” が気に入った。
入ってみると、露天風呂は39℃・41℃・・など色々あり、広々として(5m×30m位)爽快だった。
そば定食も値段の割には食い手があった。 1時間半ほど費やす。

昼食後、十津川街道を通って、熊野那智大社へ。 那智の滝を見学する。
先日来の雨で、那智の滝は水量も豊富で見ごたえがあった。


(水量豊富な那智の滝)

予定を繰り上げ、翌日行く予定の太地町へ。

くじら博物館に寄る。イルカとシャチのショウを見る。
途中、くじら専門店に寄り、夜の酒の肴にくじらのベーコン・大和煮などを仕入れる。

予定通り、17:00に那智勝浦駅前の2日目の宿に到着。

知らなかったのだが、今日は、那智勝浦の祭りであった。
夕食前に、一風呂浴びて、駅前に祭りを見に行く。 駅前では、郷土色豊かな踊りが行われていた。

駅前のマグロ専門店を見つけたので、早速、トロを肴に 生ビールで 2日目の旅を祝して乾杯。

宿に帰り 、豊かな魚介類の夕食に満足する。

19:30、又 駅前へ出る。
祭り第2ラウンドの ヨサコイソーラン踊り のコンテスト を見に行く。
ヨサコイソーラン踊りは、新しい祭りの形態として、若者達に受け入れられているらしい。

(那智勝浦駅前で北海道代表によるヨサコイソーラン踊り)


駅前の祭り第3ラウンドは、有志による那智勝浦踊りである。

元気が有り余っている高林・河島 両氏は、輪に入って踊りだす。 私は、カメラマンに徹する。

土田氏は、今日も疲れたとかで、祭り第2ラウンド以降は、宿で寝ていることとなった。
しかし、今年の土田氏の疲れ方は、少しおかしいのである。 あんなに好きだったコンパニオンも呼んでいない。

土田氏曰く、いつもベンツ(特注の黄色)を運転しているので、小型車の運転は疲れるのだとか。
しかし、他の皆はそれだけとは思っていない。
今週は、1日だけしか飲んでいないが、その前は、ず〜と飲み続けている。 それが原因らしいと。

土田氏の言に拠れば、つい最近就任したS社 井本社長(仮名)とも30数年来の友人だとかで、
土田社 社長として一緒に銀座に繰り出しては、2人で盛り上がっている仲のようである。


(ところが、悪いことに、先日は、井本社長が 話題のS社 会長の野村女史(仮名)を連れてきた。
土田氏、早速翌日、会長室に呼び出され、事情を知らない会長に叱られたとか。
・・・「 S社の社員でありながら、何で社長を気軽に名前で呼んだりするのか 」 と。



第3日目(祝)/松阪への旅。今日も天気は快晴。

明け方、5時頃、高林氏の 「 わ、やばい。 あ〜、良かった。 」 という大きな声で目が覚める。
運転を誤った夢でも見たのかと、後で聞くと、本人は何も覚えていないのだと言う。
流石に、皆さんお疲れ気味である。

朝風呂に入り、朝食後出発。運転手は、今日も土田氏。
今日は、160Kmの距離を考えて、寄り道せずに、一路松阪を目指すこととする。
(松阪からは、更に電車で、東京・大阪・名古屋に向わなければならない。)

海岸沿いの、42号線をひた走る。 防風林が綺麗である。
途中、海山町(みやま)のウミガメ公園に寄る。 海岸は、ウミガメの上陸場所に相応しく綺麗である。

紀伊長島町の町営温泉に浸かり、疲れをいやす。
今日は、歩行距離も短く、汗をかかなかったせいで身体も楽である。
町営温泉で一緒になったご隠居さんに是非にと勧められ、少し行ったうどんレストランで昼食をとる。

快調に車を飛ばし、15:30、無事、松坂駅前に到着。
レンタカーをリース店に車を返す。

4人とも車の免許皆伝ながら、結局、全コース 土田氏一人だけの運転となった。

折角、松阪に来たのだからと、4人で 松阪肉 「 和田金 」 に行ったが、予約無しの客のため、断わられる。
店長に、歩いて5分の直営レストランを紹介される。
レストランで、無事な旅の終りを祝し、松坂肉を食べながら、ビールで乾杯。

南紀熊野での、気ままな3日間の “ 世界遺産と食(マグロ・クジラ・ウシ)と麦酒の旅 ” も終わり、
来年の再会を約して別れとなった。

夕方の近鉄特急に乗り、それぞれ、東京・大阪・名古屋方面への帰途についた。
(H17.7/16〜18)



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