我が家の玄関前には、少しだけだが、細い竹が垣根として植えてある。 家を建てるとき、業者が“縁起が良いから”と云って数本植えていったのが増えたものである。 毎年、梅雨の時期になると竹の新芽が出てくる。しかも、家の周りに地下茎を延ばしては、あちらこちらで芽を出し、あっという間に2〜3mの高さの竹になるので、油断できない。 竹の新芽の時期も終わり、竹垣の剪定も終わってほっとしていると、10月に入って竹の葉の一部が白くなっているのに気が付いた。 なんと竹の葉に毛虫が付いているではないか。 どうも他所から害虫が飛んできて、竹に卵を産み付けていったらしい。 ![]() (毛虫に食べられ白く変色した竹の葉、→ は毛虫) 考えてみれば、数年前にも、竹の葉に毛虫が付いたことがあった。 確かその時はスプレー形農薬で毛虫を退治したことを思い出して、早速、近くの日曜大工店に買いに行った。 一先ずは、これで今年の竹の毛虫は退治できるものと思って、竹の葉に毛虫退治用スプレー(オルトラン+スミチオン)をかけてみた。 ところがである。 毛虫のほうは“蛙の面に小便”で、全く平気な顔で動き回っているのではないか。 毛虫退治薬が以前と同じように効かないのに慌てた。 若しかして薬剤の量が少ないのではないかと思って、スプレー缶一本全てふりかけてみたが、結果は同じだった。 まさか、毛虫退治薬に対して耐性ができたのであるまいか! やけ気味になって、それならばと、近くにあった蚊取り用スプレー(キンチョール)を取りだした。 ![]() (蚊取り用スプレー) 試しに、竹の葉にかけてみた。 すると、驚いたことに、毛虫がバタバタと落ちだしたではないか。 買ってきた毛虫退治薬と比べると抜群の効き目である。 ![]() (地面に落ちた竹垣の毛虫) こんなことであれば、わざわざ毛虫退治用スプレーなど買いに行かずに、手軽で安価な蚊取り用スプレーで済ませば良かった。 しかし、毛虫退治用スプレーは無駄になったが、蚊取り用スプレーのお陰で竹垣が丸坊主にならずに済んだ。 |