ツアー乗車券


4月中旬、首都圏の中学同期会事務局 押海さん(仮名)からメールが入った。

「今年の中学同期会は、6月に “新幹線で行く萩・津和野方面のツアー” にしたい。 東京駅出発のツアーだが、新大阪駅乗車のコースもあるらしいので、確認して後日連絡する。」


返信メールで参加の意向を伝えて3日もすると、新大阪駅乗車コースの確認の連絡も無いうちに、早くも旅行社(クラブツーリズム)からパンフレットと共に旅費支払い請求書が届いた。


 “優雅に往復新幹線のぞみ号グリーン車で行く!  萩・津和野・錦帯橋・青海島3日間

         
                 (萩・津和野ツアーのパンフレット)



 パンフレットを良く見ると、東京駅乗車になっているではないか。  慌てて、旅行社に電話した。

 「新大阪駅乗車コースは無いのですか!」   「有りません。全て東京駅乗車だけです。」

にべも無い応えだった。


しかし、どう考えても不合理である。 新幹線で東京・広島間と新大阪・広島間を比べると、乗車時間では 4時間 対 1時間半、通常の乗車料金では ほぼ半額である。

もう一度言って見た。

 「新大阪駅から乗るのだから、費用をまけてよ。」   「そんなことは、絶対駄目です!」


 諦めずに、何度も言ってみると、上司に相談した上で言ってきた。

 「特別に、新幹線の費用をOFFするので、自分で広島駅まで行ってください。」

 「その代り、新幹線チケット(東京発)の再度の申し込みは出来ませんので、それでも良いですね!」

と念を押された。



 「それでも良い」 と返事すると、数日して“新幹線費用OFFの請求書”が送られてきた。

改めて請求書で確認すると、新幹線グリーン車のツアー乗車券は、通常料金の53%OFFとなっていた。
しかも、この値段は新大阪・広島間のグリーン車の通常料金に比べても、4,000円も割安になっていた。

旅行社が、大阪在住の私に対して、東京駅乗車のチケットを強気で勧める訳が分かったような気がした。



結局、私は往復 自由席格安チケットを購入して広島駅まで行くことにした。

 “優雅に新幹線のぞみ号グリーン車で行く旅” が “質素に新幹線自由席格安チケットで行く旅

になってしまった。



今回のツアーは、我々の中学校同期生10名(首都圏7名、山形1名、大阪2名)を含めた25名の団体であり、広島駅で合流して、その後はバスの旅となった。

第1日目 晴れ

広島平和記念資料館の見学、厳島神社ライトアップクルーズ

第2日目 快晴

 安芸の宮島、岩国錦帯橋、秋芳洞・秋吉台 の見学


          
                   (安芸の宮島)


第3日目 晴れ

 青海島遊覧船へ乗船、萩市内、津和野 の見学


          
                   (萩の松下村塾)



宿泊した広島県・宮島口と山口県・深川湯本のホテルでは、半世紀以上を経て再会した同期生もおり、中学時代の話で盛り上がった。



広島駅で帰りの新幹線に乗車する段になって、添乗員(ツアーディレター)がこっそり言ってきた。

 「新幹線グリーン車の席は確保されていますので、良かったら新大阪駅まで同乗しませんか。」

 旅行社の最初の電話の応対には、少々むっとしたのであるが、今回の添乗員の厚意は素直に受けることにした。



これで、 “往きは質素に新幹線自由席で、帰りは優雅に新幹線グリーン車で行く旅” になった。

  (H20.6.5〜7)



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