電機メーカーの友人と、4人で車で行く旅(気ままな旅)も、2001年(平成13年)に山陰を旅してから7年の歳月が過ぎた。 今年の“気ままな旅2008”は、高林・河島両氏が所属する日本笑い学会総会が京都外国語大学で7月に開催されるため、京都を基点にして旅することにした。 土田氏は、永年の不養生が原因の眼の病気が治りきっていないとかで、“来年は必ず参加する”と言って、残念ながら2年連続で不参加となった。 日本笑い学会総会・研究発表会の会場で、高林・河島両氏と合流する。 笑いで村おこしの静岡・田邊氏の“山羊を小学校の新入生にした話し”、笑いを科学する関西大・木村教授の“愛想笑いや空笑いには反応しない横隔膜式笑い測定器DLMの研究”などに感心しつつも大いに笑う。 最後に、京都在住40年で京都外大教授ジェフ・バーグランド氏による笑いを通じた異文化コミュニケーションの特別講演で、アメリカに連れて行った学生が、事前に習った挨拶 “Nice to meet you.” をすっかり忘れてしまい、代わりに “ This is a pen.” を連発した話しなどを聞いて笑った。 ![]() (ジェフ・バーグランド氏の特別講演) 当日は、京都・五条坂のそば処での日本笑い学会総会の打上げに付き合った後、電車で長浜まで行き、夜9時前に宿舎の長浜ロイヤルホテルに入った。 日本笑い学会総会の疲れからか目覚めが悪く、ホテルでの遅い朝食の後、10時前にやっと長浜駅前でレンタカーを借りる。 長浜で、北国街道沿いに創られた黒壁スクエアを散策する。 黒壁ガラス館、黒壁美術館、黒壁ガラス工房、長濱オルゴール堂 ・・・ 2時間ばかり見て周り、西洋・東洋・日本のガラス細工の素晴しさに魅入られる。 長浜を後にして、国道8号線を北上し小浜へ。 余呉湖を一周し、余呉湖自然休暇センターで、昼食に”名物のそば”を食べる。 国道を8号線、27号線と辿り、三方五湖の遊覧船のりば へ。 途中、道の駅・五木ひろしの店に立ち寄った分、16時発の最終便に数分遅れた。 船は未だ出発していないので乗せてくれるよう頼んだが、52人乗りの船に乗客は我々3人だけらしく、“船は出てしまった”等と言って、どうしても乗せてくれなかった。 仕方なく明日乗ることとし、待合室の梅アイスクリームを食べただけで諦める。 小浜市 “箸のふるさと館WAKASA” に向かう。 TVの朝ドラ “ちりとてちん” の主役達が訪れて、色紙を残していた。 高林・河島両氏は土産の塗り箸を買う。 6時に、小浜の和風旅館・松月観の宿いたや に着く。 一風呂浴びて海の見える座敷に座ると、50年配の主人が「今日の宿は、3人の貸切りです」と言って夕食を運んできた。 久し振りに、獲りたてで新鮮な日本海の魚料理を満喫した。 魚料理に満足した頃、デザートを運んできた主人に聞いてみた。 「ご主人は、どんな歌が得意ですか」 「どんなジャンルでもOKです」 歌自慢の主人をカラオケに誘うと、立派なカラオケセットの置いてある広い座敷に案内され、一緒にカラオケを楽しむことになった。 主人は、興に乗ってくると 「コンパニオンを呼びます」 と言って奥様も呼んだ。 その後は、5人で夜が更けるまで歌いまくった。 朝食後、我々3人を携帯で写真に撮り名残惜しそうに 「3人のことは、必ず旅館のブログに載せます」 という旅館の主人と別れた。 関西電力大飯発電所の資料館 “エル・パーク大飯おおいり館” を見学。 丁度近くの高校生達も大勢見学に来ていた。 若狭街道沿いの熊川宿の佇まいを、車をゆっくり走らせながら見学。 近くの道の駅で昼食をとった。 国道303号線、27号線と辿って、再び三方五湖の遊覧船のりば へ。 15時発の便を申し込む。 何と今日の便は52人の満席だった。 我々の後に、49人のバス旅行団体客が乗り込んだためである。 バスガイドさんは、1人分の空きが無く乗れなかった。 遊覧船は、若狭湾国定公園三方五湖の内、久々子湖・水月湖・菅湖・三方湖の四湖を廻る1時間弱のジェットクルーズであり、天気も良く素晴しい湖水の眺めだった。 三方五湖遊覧を終えて、国道8号線を一路長浜へ。 レンタカーを返し、来年の“気ままな旅2009”を約束して、長浜駅で別れた。 |