久し振りに、工場見学会に行ってきた。 最近は旅行会社でも工場見学会ツアーを実施しているが、今回は会社のOB会がトヨタ自動車の見学バスツアーを企画したので申し込んだ。 早起きして、7時にJR学研都市線・河内磐船駅前に集合した。 OBの中には、夫婦で参加している人達もかなりいて、総勢97名の大人数となった。 バス2台に分乗して、7時半に河内磐船駅前に出発し、最近完成したばかりの近くの第二京阪・枚方東インターチェンジから高速道路に入り、京滋バイパス・名神高速道路を通って、10時過ぎには愛知県長久手町にあるトヨタ博物館に到着した。 10時半から、トヨタ博物館を見学した。 2階の広い展示場には、モータリゼーションが始まった1800年末から1930年代までの欧米の名車・クラシックカー100台が年代別に展示されていた。 A.パイオニアの時代(1800年末〜1910年まで) B.量産・大量生産からモータリゼーションの進展へ(1910年〜1920年代) C.ファッション化から自動車技術完成へ(1930年代) D.速さと力とロマンを競った車(1900年〜1930年代) E.ステータスをのせた豪華な車(1910年〜1930年代) 3階の日本車展示場には、トヨタ車以外の車も含めて日本で自動車生産が始まった1930年代からの自動車40台が展示されていた。 A.日本人の手による自動車生産(1930年〜1950年) B.大衆化のための技術開発(1950年〜1960年代) C.多様化するニーズへの対応(1960年代) D.高性能スポーツカーの開発(1960年代) 日本車展示場で懐かしい車に出会った。 トヨタ カローラである。 低速走行に適したこの大衆車は、家から会社までの15kmの道程が1時間半もかかる渋滞道路にはピッタリの車であり、私が会社勤務時代に長く乗り継いだ車である。 私が最初に買った車マツダ クーペにも出会うことが出来た。 当時の2輪車用の排気量基準360ccで作られた、玩具の様なエンジンを搭載したこの4輪車には、トラブルに泣かされた。 時々、道路上で急にエンストした。 冬になるとエンジンがかからず、エンジン部分にお湯をかけて暖めたり、エンジンルームに注射器でガソリンを直接注入したりしてエンジンをかけた。 タイヤのパンクも何時ものことで、タイヤチェンジが上手になった。 1時間半ほど、欧米と日本のクラシックカーを見て廻り、昼食をとった後、豊田市にある次の見学地のトヨタ自動車元町工場に向かった。 元町工場は、クラウン・マークX・エスティマ を作っている工場である。 プレス−溶接−塗装−組立 の工程の内、溶接工場と組立工場が見学コースとなっており、女性の説明員が案内してくれた。 工場は、朝6時半から翌朝1時までの(8時間45分×2)の2交替制とのことだった。 当然のことながらカメラ・携帯など撮影機材は一切持ち込み禁止であり、工場内部の写真は撮れなかった。 (溶接工場) クラウン・マークX・エスティマのシャーシがランダムに流れてくるラインで、溶接機が自動溶接していた。 自動化率97%とのことである。 (組立工場) 組立工場では、トヨタが世界に誇るカンバン方式(ジャストインタイム生産システム)による部品の供給・組立の現場を見せてくれた。 カイゼンの優秀事例も説明してくれた。 優秀カイゼンには、500円〜20万円の報奨金が出るとのことだったが、補助台車の報奨金は7万円とのことだった。 1時間半の工場見学を終えた後、再び高速道路を通って帰路についた。 途中で寄ったパーキングエリア・刈谷ハイウエイオアシスでは、今見てきたトヨタ元町工場の話で盛り上がった。 世界一と言われる自動車工場ではあったが、電機工場の絶えず動いていラインで作業する熟練工を見慣れたOB達にとって、自動車工場の組立作業中は動きが止まるラインと組立作業員のゆったりとした動作からは、どこが世界一の作業なのか分らないと言うのが感想だった。 バスは、予定通り19時30分に河内磐船駅前に到着し、今回の工場見学を無事終了した。 |