1月末、会社OB会の見学会で、昨年11月末にオープンしたばかりの大阪・京橋花月を行ってきた。 今回は平日の昼席のためか、入場者は殆どが60歳以上の年配者であり、500席の会場は約6割がた埋まっていた。 最初の出し物は、若手漫才師の掛け合い漫才である。 「千鳥」−「ジャンクション」−「アジアン(女性)」−「$10」と続いた。 次は、すっちー(座長)、ランディーズ等による吉本新喜劇である。 テーマは“花月タクシー”の運転手達の日常の会話を題材にしたものだった。 いつもテレビで観ている吉本新喜劇であり、軽妙な話しぶりで観客を飽きさせなかった。 次に、若手の一人喋くりがあり、中堅とベテランの漫才が続いた。 「中田なおき」−「シンクタンク」−「おかけんた・ゆうた」 である。 トリは、笑福亭仁鶴の落語小咄だった。 出し物も ”十二支の由来、隣の金鎚借用” など皆が知っている小咄であり、仁鶴 独特の話しぶりで聴かせてくれた。 今回の京橋花月では、休憩を挟んで2時間半、久し振りに漫才と落語を 楽しませてもらった。 只、気になったのは若手漫才師達の喋りである。 甲高い声で、しかも早口で ”ギャグ や 笑わせる言葉” を次々と喋り捲った。 若手漫才師達は、笑わないのは観客が高齢のせいであると思っている節がある。 「中田なおき」が、一人喋くりの中で ”今日の客は全員85歳以上なので可笑しくても笑う力も無いのか!” などと揶揄していた。 その点、おかけんた・ゆうたの漫才、笑福亭仁鶴の落語小咄は、観客から笑いが絶えなかった。 何度も聞いている話であるが、可笑しいのである。 笑いの間を知っていて、観客が笑うのを待ってから、話を進めているように思えた。 漫才にしても、落語にしても、笑いは、間(ま)が大切であると思った。 |