前立腺肥大症


2009年暮れ、枚方の関西医大病院で前立腺肥大症の手術を行った。

ここ数年自覚している排尿障害 (おしっこの出が悪い) を改善するためである。


 直接のきっかけは、毎年検診をしている湯川胃腸病院で、前立腺のPSA血液検査が限度値4以上(5.73)となり、また超音波エコー検査で前立腺の肥大が確認されたことである。

少し躊躇っている私に対し、副院長が直ぐに関西医大病院に連絡し、紹介状を書いてくれた。

           
                 (関西医大付属枚方病院)


 月、関西医大病院で検査した結果、生検(前立腺の組織の検査)でガンの組織は発見されなかったが、M R I 検査では判らない影があるとのことだった。

 この結果を聞いて、遅かれ早かれ、何れは手術せざるを得ないと考えて決断した。


(手術前日)

本人と家族に対して、30歳代と見える担当医から手術の概要とリスクの説明があり、手術同意書に書名した。 その後、入院した。

関西医大病院での前立腺手術 (ホルミウムヤグレーザー手術 : HoLEP) は、年で100事例あり、経験十分とのことだった。

ホルミウムヤグレーザー手術 : HoLEP (出血量が少ない方法である)

 前立腺を膀胱鏡で見ながら、ホルミウムヤグレーザーを照射して、外腺(皮の部分)から内腺(実の部分)を剥がした後、内線を膀胱内に移動させる。 内線を膀胱内で機械(モーセレーター)を使って細かくした後、尿道管より排出する。

         
                      (前立腺肥大症)


(手術当日)

時より、下半身麻酔を行った後、パソコンの画面を見ながら手術を行い、時間程で前立腺(内腺)を摘出して完了した。

担当医の話では、 「尿道が狭くて膀胱鏡が入らないため少し切ったが、手術は上手くいった」 とのことだった。 ガラス瓶に入った前立腺を見せてくれた。

手術後、ベッド上で安静のまま居室へ戻る。 副作用防止のため、翌朝まで頭を持上げることは禁止、脚は弾性ストッキングを着けて電気マッサージ。 排尿は管(尿道カーテル)を通して。 当日は絶食と点滴。


(手術翌日)

朝から食事開始。 点滴中止。 朝食後、試しに病院内を歩いてみる。

排尿管が抜かれ、尿とりパッド(男性用おしめ)を着ける。 同時に排尿の時刻と尿の量の記入が義務付けられた。 排尿管無しでは、排尿時の痛みと血尿が感じられた。


(手術6日後)

朝、退院後の注意点を聞いて退院。

   飲酒禁止 : 1ヶ月、 前立腺に負担のかかる運動禁止 : 2ヶ月。

当初、担当医は予定より日早く退院させると云っていた。

  私が  「未だ血尿と排尿時の痛みがあるのですけど。」  と云うと 、 担当医の返事は  「切ったのだから、血が出て痛いのは当たり前です。」  と 本当にわかり易い答えだった。

その後で、 「では、日退院を延ばしましょう」 と云って、結局、予定通りの日の退院となった。


(手術2週間後)

血尿が完全に治まった。


(手術1ヵ月後)

排尿時の痛みがほぼ無くなった。


(手術3ヵ月〜6ヵ月後の見込み)

膀胱や括約筋の低下した収縮力 (排尿時の締まりが悪い) が回復する予定である。

 ( 万一 回復しない場合は、回復のための再手術が必要となる)



前立腺肥大症は特別な病気ではなく、50歳代で40%50%60歳代で60%70歳代で70%の男性が罹るものである。

しかも、肥大が進むと前立腺が膀胱と尿道を圧迫して、排尿障害の原因となる。

第1期    膀胱刺激期 : 尿回数が増加する。 直ぐには尿が出ない。 排尿に時間がかかる。

第2期    残尿発生期 : お腹に力を入れて排尿する。 残尿感がある。 緊張時尿が出ない。

第3期    慢性尿閉塞期 : 膀胱の収縮力が低下して、尿失禁する。


期〜第期の初めは薬で治療することができるが、第期の中頃〜第3期は外科手術が必要となる。
 通常60歳代半ばから手術する人が出てくるようである。



担当医の話では、私の場合は第期であり、通常クルミ大の前立腺がコブシ大(約10倍)になっていた。

前立腺の大きさからいうと、圧迫されて低下した膀胱の収縮力や延びた括約筋の収縮力が、手術後回復するギリギリの状態だろうとのことだった。



 今回の手術で、ここ数年悩んでいた排尿障害は取り除かれた。

 おしっこの出も、 “はじめチョロチョロ、なかパッパ ” から、 “はじめからシャー”に変った。

H211217



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