京都劇場に、劇団四季のミュージカル“美女と野獣”を観に行ってきた。 ミュージカル“美女と野獣(Beauty and the Beast)”は、劇団四季の代表作である。 1994年にブロードウェイで初めてミュージカルとして演じられ、日本では1995年に劇団四季とディズニーの初提携作品として演じられて、好評を博した。 ストーリー(概要)は次の通りである。 魔女によって醜い野獣の姿に変えられてしまったわがままな王子。 元の姿に戻るためには、誰かを愛し愛されることが条件である。 そんな野獣の城に迷い込んでしまった父親の身代わりとして捕らえられた娘ベル。 一緒に暮らすうちに、ベルの愛を得て、野獣が優しい人間の王子へと戻る物語である。 (第一幕) 第1場面 (ミュージカルNo .: プロローグ、オーバーチェアー など) ある城のわがままな王子が、一輪のバラと引き換えに一夜の宿を乞う老婆(魔女)の申し出を冷たく断り、野獣に変えられてしまう。 召使達も、燭代や置時計、スプーン、皿など道具や台所用品などに変えられてしまった。 再び人間に戻るには、魔女が置いていった一輪のバラの花びらが全て散る前に、誰かを愛し愛されることが条件である。 第2場面 (ミュージカルNo. : 変わりものベル、ひとりよがり など) ![]() (城の近くの村の風景) 城の近くの村に、本の大好きな娘ベルと発明好きな父が住んでいた。 自動薪割り機を発明した父は、町の発明コンクールに出品するため森を通っていったが、途中で道に迷って野獣の城に入り込んでしまい、囚われてしまう。 粗野だが村一番の伊達男ガストンが、ベルに結婚を申し込むが断られる。 ![]() (伊達男ガストン) 森に遊びに行ったガストンの子分が、拾ったマフラーを巻いて現れる。 マフラーは、ベルが父にお守りとして渡したものだった。 第3場面 (ミュージカルNo. : ビー アワ ゲスト(おもてなし)、愛せぬならば など) 父のマフラーを見て、父の身を案じたベルは、一人で森に入り野獣の城にたどり着く。 ベルは、虜となった父の身代わりを申し出て、城の中で野獣と暮らすようになる。 人間に再び戻りたい道具の召使達は、美女ベルと野獣が愛し合うことを願って、ベルを豪華な夕食で精一杯もてなす。 野獣もベルを愛し愛されたいと願うが、わがままな性格のため言い出せない。 (第二幕) 第4場面 (ミュージカルNo. : 何かが変った など) 城を抜け出したベルが、森で狼に囲まれる。 そこに野獣が駆け付けてベルを助ける。 再び城に戻った野獣とベルの間に少しずつ心の変化が生じる。 野獣もベルに気に入られようとして、本好きのベルを城の図書館に案内する。 第5場面 (ミュージカルNo .: メゾン デ ルーン(閉じ込めろ) など) どうしてもベルと結婚したいガストンは、ベルの父親を精神病院に監禁する。 退院を条件に、父親思いのベルに結婚を承知させようとする。 城ではベルをもてなすため、再び夕食の席が設けられ、野獣が不器用にベルをエスコートする。 第6場面 (ミュージカルNo .: 暴徒の歌、戦い など) 父親の監禁を知ったベルは一度我が家に帰るが、ガストンとの結婚は承知しない。 ガストンは、報復に燃え、群集を集めて、“野獣を殺せ!”と叫びながら野獣の城になだれ込む。 ![]() (城に向う群集) ベルが居なくなって気力を無くした野獣の背中を、ガストンがナイフで刺す。 しかし、ガストンもバランスを崩して、城の塔の上から落ちてしまう。 第7場面 (ミュージカルNo. : 美女と野獣、夢叶う など) 瀕死の野獣を抱き、ベルが涙ながらに愛を告げる。 その時、魔女が置いていった一輪のバラの最後の花びらが散る。 その瞬間、野獣の姿に変えられた王子が元の姿に戻る。 家具や台所用品に変えられていた召使達も一斉に人間に戻った。 ![]() (人間に戻った王子とベル) 元に戻った王子とベルの華やかな結婚の舞台がフィナーレとなる。 私が劇団四季の舞台を観たのは、今回が初めてである。 “美女と野獣(Beauty and the Beast)”は、劇団四季が15年に亘って演じ続けてきたミュージカルだけあって、役者も、舞台も、演出も、全て円熟して非常に素晴しかった。 しかも、一階の前列で観ることができたため、ビースト(野獣・王子)、ベル、ガストンなど主役達の顔の表情もはっきり見えたし、舞台装置なども間近に観ることができて迫力満点であった。 |