5月の連休に、奈良の平城宮跡を散策してきた。

 平城宮跡は、平城遷都1300年を記念して大極殿や朱雀門などが復元され、今回、新たに公開された。


     

                          ( 平 城 宮 跡 会 場 )


当日は春季フェアが開催されており、親子連れや熟年夫婦などでごった返していた。
会場へは、近鉄・大和西大寺駅から行きは徒歩で、帰りはシャトルバスを利用したが、何れも15分ほどの道程であった。



(大極殿 (F):第一次大極殿)

大極殿は、地面より高さ約27m、直径70cmの朱色の柱44本、屋根瓦約9万7000枚を使った平城宮最大の宮殿である。 当時は、天皇の即位式や外国使節との面会など、国の最も重要な儀式のために使われた。

当時の設計図や絵画などが残っていないため、発掘調査で判明した建物跡(基壇)などから大きさ、形を推定し、法隆寺の金堂、薬師寺の東塔など同時代の寺院建築を参考にして復元し、今年完成した。

 当日は、大極殿に入るために長い行列が出来ていた。



     
             ( 大 極 殿 )                     ( 大極殿内の玉座 )



(朱雀門 (C))

朱雀門は、高さ22mの平城宮の正門である。 当時、左右に高さ5.5mの回廊をめぐらし、130haの広さの宮城を取り囲んでいた。

朱雀門の前で外国使節の送迎を行ったり、大勢の人達で歌垣(男女の歌の掛け合い)などを行ったりしていた。 正月には天皇がこの門まで出向き、新年のお祝いを行うこともあった。

朱雀門は、平成10年に復元された。 朱雀とは鳳凰(ほうおう)の事である。

 平城宮跡は近鉄・奈良線で二つに分断されており、大極殿から朱雀門に行くためには、踏切を渡るために電車の通過待ちで30分近く要した。



           
                    ( 朱 雀 門 )



(平城宮跡資料館 (E))

 平城宮跡資料館は、奈良文化財研究所の発掘調査や研究成果をもとに、平城宮の様子を分かりやすく展示したものである。

奈良時代の宮殿内や役所を再現展示しており、正倉院の宝物を模造した品々を並べるなどして皇族の書斎や寝室、居室などを設置した。

 また、ジオラマや
土器や瓦、木簡などの出土遺物や映像なども展示してあり、1300年前の平城宮が体感できる。

 奈良時代の生活の再現展示を見て、当時の貴族階級の食べ物や暮らし振りの豊かさに感心させられた。



          
               ( 奈良時代の食事風景を再現 )



(遺構展示館 (I))

 遺構展示館には、発掘調査で見つかった遺構をそのまま保存してある。

今回の1300年記念行事の開催に合わせて一新し、遺跡の他に内裏や役所の復原模型なども展示していた。



          
                  ( 発掘調査の遺構 )



(平城京歴史館、遣唐使船復元展示 (B))

*遣唐使船復元展示

 全長約30m、マスト高約15mの当時の遣唐使船を原寸大に復原し、展示していた。



          
                 ( 遣唐使船の復元展示 )


*平城京VRシアター

外国使節団が見た平城京をコンセプトに、往時の壮麗・壮大な都の姿や華やかな文化を最先端のVR技術により再現したものである。 上映時間約12分。


*テーマ展示

中国大陸、朝鮮半島をはじめ大陸との交流により発展した我が国の国づくりの歴史や往時の文化・暮らしを、ストーリーに仕立てて映像展示でわかりやすく解説してくれた。


*遣唐使シアター

遣唐使の歴史や渡航の様子をアニメーションのドラマで再現したものである。 上映時間約8分。



平城京歴史館及び遣唐使船復元展示は、平城宮跡の中で唯一有料の建物であったが、平城京VRシアターや国づくりの映像展示など、映像を使った説明が分りやすく見応えがあった。




(大極殿前庭、朱雀門広場など)

 平城遷都1300年祭春季フェアに合わせて、天平衣装の貸し出しや1300人のボディドラムなどが行われていた。



     
          ( 天平衣装で記念写真 )              ( 1300人のボディドラム風景 )




 平城宮跡の建物や展示物を見るために、130haの広い会場内を昼前から6時間以上も歩き続けた。

 日頃運動不足の身体には堪えたが、平城京の歴史や当時の暮らし振りなどを実感できて、非常に充実した一日を過すことができた。

 ( H22.5.4 )



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