熱 中 症


今年(2010年)は、エルニーニョ現象 ・ 北極振動 ・ 偏西風の蛇行 の3つの現象で異常気象がもたらされているとのことです。

 日本でも、4月の異常低温に続いて、7月の異常高温が発生し、例年と違った気象状態となっています。

 “そよ風の便り8月号”の案内状に、 「異常高温で猛暑日が続くので、熱中症には、くれぐれも気を付けて下さい」 と添え書きしたところ、筑波大で講師をやっておられる学生時代の友人 神山さん(仮名)から、熱中症について貴重な体験のお便りを頂いたので紹介させて頂きます。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

佐 藤 さま

この暑さ続きで、各地で熱中症で亡くなった方が出ていますが、小生図らずも熱中症を先取りすることになってしまいました。

6月17日、土浦から70キロの所にあるセカンドハウスで庭木の剪定や雑草取りを朝6時から始めて途中3回ほど休憩と水分補給をしていたのですが、午後3時ごろ親指のこむら返りが3回発生し、かなり疲労感を感じていたので作業はやめにしました。


                    


この日の気温は、前日よりも4度も高く、30度まで上がっていました。

特にめまいや頭痛を感じないまま自宅に戻って、夕食をとったあとで急に発熱、38度を超える日が丸2日間続いてしまいました。

寝ておれば回復すると思っていた所、腹が筋肉痛を伴って膨れ始め、3日目の土曜日から下血の兆候が出てきて、21日の月曜日急遽入院の事態になってしまいました。

入院後、排尿困難で導尿カテーテル、5日間の点滴でこの間食事なし、大腸の炎症や前立腺肥大などなど全項目にわたる血液検査、心電図、造影CT検査、大腸内視鏡検査など一転して重症患者に変身してしまいました。

これまでの元気さがあだになってしまった感じで,五分がゆから始まってご飯が食べられるまで4日間をかけたので、10日間の入院になりました。

もともと元気だったので回復も早かったのですが、やはりこの年代になると自分の思いから来る疲労感と各臓器の疲弊度に大きな差が出ていることが判り、今後の70歳台をどう生きてゆくのか大事な勉強をしました。

大阪地区は関東以上の猛暑が続くと思いますが、年代に応じた猛暑の回避策を練る事にしましょう。  
          
    神 山

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 熱中症は、暑い環境下やスポーツや労働の最中に、発汗作用などにより急速に体内の水分や塩分が失われると、体温を維持する生理機能が破綻し、体内に熱が溜まって、全身の臓器の機能不全に至る連続的な症状です。


           
                     (熱中症の発症の仕方)



熱中症の症状は、重症度によって分類されています。

T度(現場での応急処置で対応できる軽症)

    めまい、失神 立ちくらみの状態(熱失神と呼ばれていた)

    筋肉痛、筋肉の硬直 筋肉のこむら返り(熱けいれんと呼ばれていた)

   大量の発汗

U度(病院への搬送を必要とする中等症)

   頭痛、気分の不快、吐き気、嘔吐、下痢、倦怠感、虚脱感

身体がぐったりする、力が入らない(熱疲労と呼ばれていた)

V度(入院して集中治療の必要性がある重症)

    意識障害、けいれん、手足の運動障害

呼びかけや刺激への反応がおかしい、体にひきつけがある、真直ぐ歩けない

    高体温 体に触ると熱い(熱射病や重度の日射病を呼ばれていた)



 熱中症は、軽い症状T度から重い症状U度V度へと症状が急速に進行することがあり、神山さんの事例がそれに当ると思われます。



熱中症の発症率は、その年の気象条件によって大きな変動があります。

また、0歳児を除けば、年齢と共に発症率や死亡率が向上してきます。
 特に、近年は65歳以上の発症率が増加傾向(発症者の75%以上)にあり、高齢者は特に気を付ける必用があります。



 熱中症は身近な所でおきていますので、暑い環境下やスポーツを行ったり屋外で労働を行うときには、十分 水分や塩分の補給をして、適切な休息を取るなど、注意してください。

    (H22.8.)
                 



          トップページヘ      INDEXページへ