ゲゲゲの女房

4月からこの半年間、NHKの朝ドラ“ゲゲゲの女房”にハマッてしまった。

時間的に見ることの出来ない会社時代は勿論のこと、定年後も朝ドラは全く見ていなかったのにである。

今回は水木しげるの漫画“ゲゲゲの鬼太郎”に引かれて見始めた。


 NHKの朝ドラ“ゲゲゲの女房”は、水木しげる夫人の武良布枝さんが夫婦で過した半生を書いた著書を、NHKがドラマ化したものである。 因みに、水木しげる(88歳)も布枝夫人(78歳)も未だに健在である。


        
              (水木しげると布枝夫人)


あらすじは次ぎの通り。


第1週〜第3週 安来での幼少期〜成人まで

 昭和14年、島根県・安来の呉服屋飯田家の三女布美枝(武良布枝のドラマ上の名前)7歳の時からドラマが始まる。

 厳格な父・源兵衛、控えめな母・ミヤコ、優しい祖母・登志、そして兄弟たちという大家族の中で、引っ込み思案で目立たない存在として成長した。

        
              (実家・安来での食事風景)

 昭和35年、芙美枝27歳の時、10歳年上の鳥取県・境港の村井家の次男茂(水木しげる)との見合い話が持ち上がる。 茂は、戦争で片腕を失っており、今は東京・調布で貸本漫画家をやっていた。



第4週〜第9週 貸本漫画と商店街主婦達との交流

 昭和36年、布美枝と茂の結婚式が布美枝の安来の実家で行われたが、5日後には東京・調布の家に戻り、二人の結婚生活が始まった。

 貸本漫画での生活は苦しく、質屋通いの貧乏生活が続く。

 布美枝は貧乏生活の中でも、貸本屋の女主人など近くのすずらん商店街の主婦たちとの交流で癒される。


茂は、かつての紙芝居作家時代に書いた“墓場鬼太郎”の妖怪漫画に活路を見出そうとする。

 墓場鬼太郎は漫画の単行本として発行されたが、思ったようには売れず、生活の苦しさは変らなかった。


        
              (墓場鬼太郎の単行本)



第10週〜第15週 長女誕生と貧乏生活

 昭和38年、長女藍子が誕生する。 茂は貸本漫画のために、次々と漫画を描き続けていた。 

 しかし、貸本漫画製作会社 富田書房の不渡り手形を背負うことになってしまい、村井家の家計を更に追い詰めた。


 布美枝は不動産屋への支払いもやっとの有様で、藍子のはじめてのひな祭りのお祝いも満足にできないことを悲しむが、茂は七段飾りの雛人形を紙に書いて襖に貼り祝ってくれた。


        
              (紙の雛人形七段飾り)



第16週〜第19週 メジャーデビューと水木プロの旗揚げ

茂の漫画が、大手出版社雄玄社の編集長に見いだされて、漫画雑誌「少年ランド」へメジャーデビューを果たす。

 “墓場鬼太郎”も“ゲゲゲの鬼太郎”とタイトルを変えてテレビに登場し、人気を博す。

        
              (ゲゲゲの鬼太郎TV放送)


 生活も安定して、昭和41年、水木プロダクションを旗揚げし、茂の弟・光男をマネージャーに、また漫画のアシスタントを使うようになる。 次女喜子も生まれる。




第20週〜第22週 父母の同居と戦争体験記

 昭和47年、境港の茂の父修平と母絹代が上京して同居を始める。

 茂の仕事はますます忙しくなり、締め切りに追い立てられる日々が続く。
 
 出版社から依頼されて、戦争体験記“敗走記”の漫画単行本を発行した。

 この本が縁で、戦時中ラバウルで同じ隊にいた軍曹や軍医に会う事ができた。 そこで、長年温めていた総員玉砕のラバウル戦争体験記を漫画に書こうと決意する。


        
            (ラバウルでの戦友の思い出)



第23週〜第26週(最終) 水木プロ創立20周年記念謝恩パーティ

 昭和50年代後半、漫画の注文が減り先行きを心配していたが、昭和59年には、子供のころ水木しげるの漫画を愛読していた出版社の編集者もおり、仕事の依頼が来はじめた。

漫画の現場に復帰した雄玄社の編集者・北村が久し振りに訪ねてきて、“ゲゲゲの鬼太郎”が月刊誌・週刊誌の両方に連載を依頼された。

 これを機に、今までお世話になった人達を招待し、水木プロ創立20周年を記念した謝恩パーティが盛大に実施した。




朝ドラ“ゲゲゲの女房”を見始めると、1回でも抜けると何か忘れ物をしたような気持ちになった。

しかし、NHKでは同じ朝ドラを “総合、衛星第2、デジタル衛星ハイビジョン” を合わせると 1日5回 もやっており、また毎週土曜日には “衛星第2” で一週間分まとめて放送しているため、結果として、“ゲゲゲの女房”シリーズ全てを見ることが出来た。


朝ドラ“ゲゲゲの女房”は、フィクションとは云っているが、妖怪に関する内容や登場人物に仮名を使っている点など一部を除けば殆どが事実に基づいたものであり、水木しげるの”貸本漫画家としての貧乏生活やラバウルの総員玉砕命令の戦争体験記”など その実体験の迫力に圧倒された。


また、ヒロインの松下奈緒さんと水木しげる役の向井理さんも、当たり役だったように思われる。


            


9月末に朝ドラ“ゲゲゲの女房”は終了したが、今回は十分楽しませてもらった。

しかし、今後暫くはNHK朝ドラを見ないだろうと思う。

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