7月初め、大阪国際会議場 「グランキューブ大阪」 で計測関係のセミナーを受講してきた。 (独)産業技術総合研究所 田中秀幸講師による 「 不確かさセミナー : 不確かさにおける基礎から応用まで 」 である。 久し振りに参加したセミナー会場は、計測に関係する会社の受講者で満員の盛況であった。 “不確かさ” とは、計測の概念として20年前 国際的に確立されたばかりの新しい考え方である。
従来、計測の信頼性の表現として “誤差” と “精度” が使われてきたが、これは計測不可能な “真値” を前提としたものであるため、考え方を改めて、計測のばらつきを
“誤差の解析” から より客観性が高いと思われる “不確かさ解析” に変更したものである。 (内容の詳細は省略) 実は、“不確かさセミナー”は、会社定年後、仕事の関係で何度か受講している。 しかし、会社時代から長年 “誤差” と “精度” に慣れ親しんできた私としては、新しい考え方に付いていけず、内容の理解度は表題と同じく 今一つ
“不確か” であった。 今回のセミナーは、 “サイコロの目” や “ビールジョッキの例” など身近な事例を題材を使った講師の話が分かり易かったためか、少し理解できた様な気がした。 会社を離れて何年も経つと、新しい事を学ぶ機会が少なくなるが、偶にはセミナーに参加して頭を活性化するのも良いものだと実感した。 |